センター病院として最先端医療(CT、腹腔鏡手術、免疫療法など)を   充実させ腫瘍科・眼科・行動治療科等の専門外来や大学との連携等を    おこない様々な症例に対応できるよう努めております  椎間板ヘルニアは、脊髄造影よりCT検査のほうがリスクの少ない診断が  できます
 白内障の手術が当院で行えます。  大学より眼科専門獣医師が当院にて執刀致します
動物医療センターパスカル動物病院



                  


CT(Computed Tomography)

 
GE横河のヘリカルCTという最新のCTを導入しました。
従来のCTに比べ、短時間で検査ができ小さな病変も検出できます。

腹腔鏡(硬性鏡)


人の医療においては一般的に使われている手術法です。お腹に小さい穴を数箇所あけ、カメラや器具を入れて手術を行います。
一般的な不妊手術の場合、大型犬は20cm前後開腹しますが、腹腔鏡の手術では、5mm〜数cmの穴を数ヶ所開け手術を行います。
痛みが少なく回復が早い為、抜糸も早く行なうことができます。また、エリザベスカラーなどのストレスも少なくなります。

その他、お腹の中に異常がないかを目で見て確認したり、臓器の検査(組織の一部を取って病理検査を行ないます)に用います。

腹腔鏡での検査・手術の適応例
診断を目的とした内視鏡検査
○肝生検 ○胆管系の評価、胆汁の採取 ○腎生検
○膵生検 ○脾生検 ○副腎生検
○腸生検 ○卵巣、子宮の評価 ○膀胱、前立腺の評価、生検
○尿管からの尿の漏出の評価 ○門脈造影 ○肺生検
○心嚢膜生検 ○胸膜、腹膜の生検 ○胸腔、腹腔内の腫瘍の生検


治療を目的とした内視鏡手術
○卵巣子宮全摘出術
  (避妊手術)
○停溜睾丸摘出術 ○予防的胃腹壁固定術
○膀胱結石摘出術 ○膀胱腫瘍切除術 ○胃造瘻、空腸造瘻チューブ設置術
○副腎摘出術 ○腎切除術 ○膵部分切除術
○肝部分切除術 ○胆嚢摘出術 ○胸腔、腹腔内の腫瘍摘出術
○消化管内異物摘出術 ○胃、腸切除術 ○心嚢膜切除術
○門脈体循環シャント結紮術
  (門脈シャント)

内視鏡(軟性鏡)


人でいう胃カメラです。動物は動いてしまうので全身麻酔が必要となります。
外科手術に比べ動物への負担は少なく、検査から治療まで多岐にわたって利用されます。

食道内視鏡検査では食道炎、食道狭窄、巨大食道症、食道内異物などの診断が可能です。
胃内視鏡検査では同時にバイオプシー(胃の組織をとる検査)を行うことで胃炎、胃潰瘍、ポリープ、胃癌、胃のリンパ腫などの診断が可能です。
また、異物を飲み込んだ時に開腹手術をせず、内視鏡で摘出できる場合もあります(異物の大きさ、形状によります)
小腸の一部も検査することができます(犬の体格によっては検査できません)。胃と同じ様にバイオプシー(組織をとる検査)で慢性的な下痢や嘔吐の原因となる炎症性腸炎(IBD)の診断も可能です。
直腸内視鏡検査は内視鏡を肛門から入れることにより大腸のポリープや癌をみつけることができます。

CR(Computed Radiography=デジタルX線画像診断システム

 
レントゲン画像をデジタル化し、細かいデジタル処理(拡大・縮小・陰影・濃淡など)を加え見えにくい画像を見やすくします。

ソノサージ(超音波メス)

 
 一般的な手術では糸(絹糸やナイロン糸など)で血管や組織を結び、体内には糸を残す方法が用いられています。
ところが近年、体内に残った糸が引き起こす「異物反応性肉芽腫」という病気が数多く報告されています。
手術が無事に終わっても体内に残っている糸に対し過剰な異物反応を起こし、数ヵ月後あるいは数年後になって手術部位が赤く腫れたり、お腹の中にしこり(肉芽腫)ができることがあるのです。
そこで当院では、体内に糸を残さない(使わない)手術を可能にする為、『超音波切開凝固装置(ソノサージ)』を導入。
「ソノサージ」は超音波のエネルギーで凝固と同時に切開ができる最新の超音波メスで、糸を使わず安全・確実な止血・切開(切除)を実現させます。
一般的な去勢・避妊手術から出血の多い腫瘍摘出手術などでも確実に止血でき、また手術時間の短縮にもなる為、手術の際動物にかかる負担を軽減させることができます。

アルゴンレーザー


 この装置では、
 @特殊な電気メス(ITナイフ、フックナイフ、針状メス等)を用いて組織を切除します。
 Aアルゴンガスを用いて組織を凝固(焼灼)します。

【アルゴンガスを用いた高周波凝固法】
 アルゴンガスをイオン化し高周波電流を組織表面に伝えることにより、その熱効果で安全で効果的な組織凝固が得られます。広く行われているレーザー手術に似ていますが、従来のレーザーは光線、アルゴンレーザーは高周波電流を照射します。また、体の組織に対する効果として、従来のレーザーが狭い範囲でどんどん焼灼が進むのに対し、アルゴンレーザーでは一定のごく浅い範囲にとどまり組織の深くには到達しません。このため、出血・発煙が少なく、手術時間も短い上、穿孔リスクが低いという利点があります。血管が豊富に存在する肝臓や脾臓などの臓器や腫瘍組織の切除時にはかなりの出血も予想される為、出血部位を速やかに凝固させること(焼灼して止血させること)に特に効果的といえます。

 人では花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療にも用いられており、大変ポピュラーな治療の一つとなっています。

【適応疾患】
 消化管出血の止血、粘膜切除後の遺残腫瘍の焼灼、肝臓切除、肝膿胞、脾臓摘出、乳腺切除、褥創、腫瘍切除、
表層性の瀰漫性出血の止血、気管支鏡・胸腔鏡・腹腔鏡への臨床応用  等



スーパーライザー


 医学の発達に伴い動物は昔に比べて長く生きられるようになりました。
高齢になると様々な病気に侵され、特に癌になる可能性は高く、10歳以上の死亡原因の45%が癌であるといわれています。

現在の癌に対する治療法の選択肢として、外科手術、化学療法(抗癌剤)、放射線療法が大きな三本柱となっています。
当院では新しい治療法として温熱療法を導入しました。
4本目の柱となる可能性を期待されています。理論的には癌細胞の生存温度の上限(42℃程度)と正常細胞の上限(45℃程度)の差を利用して、癌細胞のみを焼いてしまいます。
実際はただ加温するだけではなく、特殊な薬剤を局所に注入してから局所の加温を始めます。
加温部分では活性酸素が発生し抗腫瘍効果を増大させるため、癌の退縮や再発の予防に期待がもてます。
温熱療法は体表にある癌を対象としており、基本的には癌の摘出手術が終了している動物の方が効果は高く、より短期の治療で済む事が多いですが、手術を希望されない場合でも適応可能です(この場合かなり長期の治療となります)。手術中に温熱療法を実施することもあります。

温熱療法の一つの特色として、副作用がほとんど問題にならない点が挙げられます。
化学療法、放射線療法ともに癌治療として歴史もあり、その効果も十分に立証されてきていますが、同時にその副作用は未だに問題になることが少なくありません。
温熱療法ではその効果を増強するために専用の薬に抗癌剤を加えますが、使用する抗癌剤の量は全身投与に比べ1/10程度であり、また局所投与なので副作用はほとんどありません。
治療は1週間に1回→2週間に1回→1ヶ月に1回‥‥のように、再発状況を見ながら治療間隔を徐々に延ばして実施します。1回の治療時間としては20分程度と動物にも負担がかかりません。ただし、腫瘍の場所や状況により局所麻酔等が必要になることがあります。
温熱療法は、抗癌剤や放射線治療の代替治療、あるいは併用療法として十分な可能性を持っています。


※腫瘍科の専門外来(予約制)がございます。くわしくはHPのTOPページをご覧ください。




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